まず最初にすること:著者(および謝辞に入れる人)を決める

1. 最も大切なこと=筆頭著者は誰?
 中心となって進める人(時間と労力を一番費やす)
 論文について最も責任を持つ
2. 著者の条件
 「その」論文の作成に本質的に関わり、内容を熟知している
 だから、、
 論文に関しての問い合わせ(攻撃・批判を含む)に、回答・防衛できる
3. 最近の傾向
 投稿時に、各著者の貢献内容の記載を求められるようになってきている
 多人数の著者(例えば10人など)は推奨されていない
 「当該の」論文の大半が、せいぜい4-5名までの著者で書かれている
Note:最初に著者および著者順を決めるのは、実はとても大切なことです。後で決めると役割分担が不鮮明になり、またトラブルのもととなるからです。Authorshipで後で揉めないようにしておきましょう。
なお、この時点で「一緒に」著者の資格はないが、協力してくれた人は謝辞に入れるように決めます。時間と手間の節約です。

Inoue Methods作成者の場合

英文筆頭論文の平均著者数は3.5人です。

3rd以降のAuthorがするべきこと

通常、論文は大半を筆頭著者が、指導者がいる場合はその指導を受けながら作成していきます。

Author sequence(著者の順番)

Simple it best.で、基本的には「論文に貢献した順」です。

 

1. 筆頭著者(論文の主な執筆者)

2. 執筆指導者

3以降.  他の「資格ある」著者(貢献順)

Last. 論文の全体的指導者(研究ではありません)→あまり推奨しない*

 

*Last authorに全く論文に関与しない上級タイトル者(教授など)を持ってくることがありますが、これはGift authorshipといって避けるべきものです。いくら仮に「浮世のしがらみ」と言っても、少しはコメントくらいいただきましょう。

著者の責任性:Responsibility

横断的研究で記載した「歯周炎と血圧」の論文について、投稿がありました。

 

この投稿は、論文について方法論や測定などについて「科学的」に批判してきたものです。こういう時はどうするか? 勿論積極的にレスポンスします。

Author reply (Response)からの抜粋

Antihypertensive treatment clearly has an influenceon blood pressure; however, it does notseem to influence periodontitis, at least to thesame extent. Moreover, although such treatmentshould be taken into account, we aimed toexamine the association between periodontitisand blood pressure (BP) in the status quo.Nonetheless, we did re-analyze our subject datataking his comments into consideration. Atbaseline, the systolic and diastolic BP were bothsignificantly higher in subjects receiving antihypertensive treatment than in subjects whowere not. We also redid our analysis (ANCOVA,as shown in our Table III; (1)) excludingsubjects receiving antihypertensive treatment to see if treatment, itself, had a significant effect. While a similar trend to Table III was obtained,differences both in systolic BP and diastolic BP between subjects with and without periodontitiswere slightly decreased throughout the unadjusted,adjusted 1 and adjusted 2 analyses. Consequently, the observed result appears to be contrary to Bautista’s conjectures.

 

もちろんResponseはこれだけではありません。著者は、論文を載せたらそれで終りではなく、それ以降もこうした責任を負うものなのです。

したがって...

Gift authorshipなどしている場合ではないですね。

参考サイト

Prodigally multiple authorship(無駄に多い著者数)

論文を書いてみればわかることですが、論文はせいぜい2-3名で書きあげます。そして「真の意味」で著者に足る数など、本当は片手で足る程度です。

 

研究に貢献したのが著者ではなく、その論文の知的本質にきちんと関わったのが「著者」ですから。ですので、例えば12名の著者など、水増しもいいところです。著者として業績稼ぎをさせてあげたい気持ちはわかりますが。

 

Inoue Methodsの作成者は、そういう著者の多い論文にいくつも名前が載っていても、筆頭、セカンド、ラスト(若干?ですが)の著者以外は評価しません。そういう著者が研究全般にわたって遂行できるかどうかわからないからです。(同意見のサイト

 

Inoue Methodsの作成者は、最高16人の著者からなる論文を査読したことがあります。しかし、内容もですが、Preparationがひどかった。誤字、脱字の多さという本来門前払い的なことから始まり、仮説の検証にふさわしいデザインではありませんでした。こういう場合、とても16名の著者がそれにふさわしい貢献をしたとは思えませんので、多すぎる著者数はさらに評価を下げることになります。

 

参考サイト:

Uniform Requirements for Manuscripts Submitted to Biomedical Journals

上記サイトより抜粋:

  • Authorship credit should be based on 1) substantial contributions to conception and design, acquisition of data, or analysis and interpretation of data; 2) drafting the article or revising it critically for important intellectual content; and 3) final approval of the version to be published. Authors should meet conditions 1, 2, and 3.
  • Acquisition of funding, collection of data, or general supervision of the research group alone does not constitute authorship.
  • All persons designated as authors should qualify for authorship, and all those who qualify should be listed.
  • Each author should have participated sufficiently in the work to take public responsibility for appropriate portions of the content.
こうはなりたくありませんね! クリックで拡大
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若手研究者へのアドバイス

Prodigally multiple authorshipでわかることですが、Authorはそれにふさわしい人だけにしましょう。勤務場所の長(院長、所長、教授)、臨床の師というだけでは無論それにふさわしくありません(ただし、あなたの研究を支えてくれて、論文にコメントをくれる人は考慮してもいいでしょう、あなたは若手ですから)。

 

・意味もなく頭を下げなければいけない人が増える。

論文の内容に下手に意見されても(→昔尊敬している教授に言われた)Authorにしちゃってるから無視できない(目上だし)。

 

例えばInoue Methodsの作成者が著者を頼まれたら?

・論文をざっと読んでコメントが欲しいだけなら、Authoship不要で、謝辞に入れてもらうだけで十分です。逆にAuthorにふさわしいほどの責任も持てませんので、逆に入れないでほしいです。

・論文の主要な部分について、意見と手を入れてほしいなら、Authorshipを要求します。ただしセカンドやラストでなくてかまいません。

・上記に加えて筆頭著者を投稿などを含めて指導してほしいなら、2nd Authorshipを要求します。

理由:プロですから。

 

「あなたの論文に不可欠な人と、(そこまでいかなくても)論文をきちんと読んで(間接的にでも)貢献してくれる人だけ、著者に入れなさい、あとは余計である」