抄録とタイトル:完成前の再考

ここまでWheelを回したら、基本4点セットの抄録とタイトルに戻って再考します。以下の手順がいいと思います。

 

1.論文本体と抄録の内容は合っているか

  Wheelでは途中でも遡って基本4点セットと論文本体をチェックしますが、完成前に見直すと食い違っていることがよくあります。その場合、どちらかというと、論文本体に合わせて抄録を修正したほうが良いことが多いです。なぜなら、論文本体を書いているうちに新しくわかったことが出てくるからです。

 

2.論文本体&抄録を見ながらタイトルを再検討(以下に沿って)

  *研究の内容を示している

  *簡潔・明瞭である

  *(できれば)研究の結論が書かれている

  Inoue Methods作成者の場合、多くはここでタイトルに訂正を加えます。そのほうが読者へのメッセージという意味でよくなることが多いです。

 

例えば、Inoue Methods作成者が筆頭のこの論文です。

Title

Phase 1 (基本4点セット作成時、Paper preparation wheel回転前)

「Two-time measurements of fasting plasma glucose are a better predictor for type 2 diabetes than one-time measurement」

(今思うと)確かにこの通りなんですが、ちょっと、くどいですね。

      ↓

Phase 2 (投稿前)

Measuring fasting plasma glucose twice better predicts type 2 diabetes」

随分シンプルになりました。実はこの後も変化しています。

      ↓

Published title(出版バージョン)

「Persistent fasting hyperglycaemia is more predictive of Type 2 diabetes than transient hyperglycaemia」(早期公開は少しミスプリント)

雑誌とのやり取り(Correspondence)を経てこうなりました。

主な理由は、ほぼ同じ定義(2回の測定)でPersistent fasting hyperglycaemia(PFH)とした先行論文があったからです。実は著者らはこの定義は若干疑問であり、当初採用しませんでしたが、検討の結果雑誌の提案に従うことになりました。

 

Titleは論文の顔である、常によりよいものがあればそちらを採用する

(ただし、頻繁には変えない)