Native check

英文校正サービス

・Native Englishではない私たち日本人には投稿前に必須のサービスです。

・「自分は学位論文のために、1本しか英文論文は書かない!」というような人でもない限り、Webで利用できる海外の英文校正サービスを使いましょう。

1. そのやり取り自体が、英語能力の訓練になる。

2. 様々な経歴を持つNative Checkersが豊富にいる。基礎、臨床、社会科学論文はそれぞれの経歴を持つ人に頼むべきです。

3. 圧倒的に安価である。比べ物になりません。

 

なお、投稿後の雑誌側とのやり取り、CorrespondenceはNative Check不要です(原則として)。スピードが重要なのと、著者の思いを吐露したほうがいいからです。筆頭著者が英語が不得手でも、共著者で英語が得意な人にチェックしてもらうだけで十分です。それと、無駄なお金を使う必要はありません。

関連項目→English? No problem!

 

これは本当です。英語が流暢でも、論文書けない場合のほうがずっと重症です。指導を受ける場合は、PubMedでさっさと指導者の業績をチェックしましょう。Inoue Methods作成者は、PubMedでの筆頭(あるいは単著)業績がその研究者の真の「研究歴」と考えています。

おすすめNative Check

Editavenue.com  Information

ずっと前からInoue Methods作成者が使っているNative Checkサービスです。実は口コミで周囲の人にも広がっています。スピード、価格ともに十分満足できるものです。クオリティも良いのですが、上手に利用するには若干のノウハウがあります。

 

*安価 国内のサービスとは比べ物になりません。

  英語300語ごとで7-9ドル程度です。

*スピードが速い 必要なら1日で結果が送られてきます。

*手続きが簡単 無料登録して、後はクレジットカードだけが必要です。

 

Inoue Methods作成者はこれまでにおそらく100回以上利用していますが、トラブルは皆無です。なお、登録してサイトにログインするとわかりますが、多くのNative Checkers(Editorといいます)、つまり校正者が登録されています。医学分野の経歴を持つとか、プロファイルで検索できますし、利用者の評価を見ることもできます。きちんとセレクトして、自分の論文に合ったEditorを見つけるのがポイントです。 

 

Translation service(和文英訳)

最近、EditAvenueの関連サービスでTranslatorsができました。

http://www.languagescape.com/

 

これはある言語から別の言語への翻訳サービスで、サービスごとに翻訳者(Translators)を指定できるようになっています。日本語→英語のサービスはまだ2名のようですが、増えていくかもしれません。料金は日本語1000字で28ドルでしたか、約2,300円です。これも国内のサービスに比べるととても安価ですね。

 

Inoue Methods作成者はまだ使ったことがないので、詳しいレポートはできませんが、必要な場合は試してみてもいいのではないでしょうか。

Native check service: tips

1. アップロードするファイル形式はWordがいいと思いますが、2007以降の形式では確か受け付けなかったのではと思います(最新では改善されているかもしれません)、無難なのはWordのオリジナル形式のRich text format (RTF)でアップロードすることです。

 

2. Editorつまり校正者は、同じ論文ならよほど気に入らない限り同じ人に再校正を依頼します。そのほうがあちらも、内容がよくわかりますから。アップロード時に、Editorへの連絡がDialog boxでできるようになっています。積極的に利用しましょう。例えば、Abstractの制限が250字以内で、でもどうしても10字程度超えているというなら、Inoue Methods作成者はEditorにお願いします。

 

ex. The current abstract has 258 words, but the journal requires the abstract to be no more than 250 words. Please reduce the word count to match the requirement. (今の抄録は258語なんですが、投稿雑誌は250字以内と規定しています。規定に合うように減らしてください)

 

3. ただし! Editorは著者ではありませんので、内容を変更するような大幅なもの(この場合例えば50語減らせとか)は、(どこを削るか提案はしてくれるかもしれませんが)あくまで著者の責任でやることです。語数に限らず全て、内容に関することは「あくまで」著者の責任であることを忘れないでください。

 

4. 英語には大きく分けて英国系(British)と米国系(American)があります。雑誌の所在地を確かめて、欧州なら前者、北米なら後者にするのがいいでしょう。ちなみに、EditAvenueでは選択できるようになっています。

 

5. Editorはあくまで読みやすいように校正してくれるのですが、ときに著者の考えと違うような文章になってくることがあります。その場合は、もとの自分たちの文章に戻すか、あるいは連絡欄でその旨を書いてやり取りしましょう。こちらの意図が、作った英文章では伝わってないこともよくあります。

 

ex. Thank you for editing our paper. Regarding your editing in the second paragraph of Discussion, we did not intend as such you did. We wrote this part to mean that *****************. Sorry for being unclear of this part.  Please edit this part to accord with our intention.(私たちの論文を見ていただいてありがとう。Discussionの第2段落でのあなたの校正に関してですが、実は私たちはそういう意図ではありませんでした。私たちはこの箇所を、これこれという意味で書きました。不明瞭ですみませんが、私たちの意図に沿うように校正ください。)

 

6. 同じEditorに2回目以降の校正(雑誌から要請されたとか、レジェクトされてコメントを反映させて作り直した場合など)を依頼したのであれば、論文の変更箇所にアンダーラインを引いて、その箇所の合計語数に相当する校正料金を払えばいいです。節約になります。ですが、Inoue Methods作成者はそうすることもしないこともあります。手間が煩雑になるようならInoue Methods作成者はしません。Time is money!

 

7. 図表の脚注なども見てもらいましょう。論文本体との表現を合致させることも大事ですので。この場合、その語数を足して校正代を支払うのはもちろんです。ちなみに、必ず図表や引用文献もつけましょう。後者は、つけないほうが語数がセーブできて安く上がりますが、初心者はそこまでけちけちしないでください。


8.  Inoue Methods作成者は、投稿雑誌のInfo for authors(投稿既定)のurlを積極的にEditorに教えます。Editorもそのほうが、つまり投稿雑誌がわかったほうが何かとやりやすいようです。無論Editorはプロですので、守秘しますし、例えばNatureNew England Journal ofMedicineに投稿しようが、何も言ってきません(笑)Inoue Methods作成者は、投稿雑誌と規定サイトを教えて、引用文献のスタイルもチェックするようにお願いします。


ex.  I will submit this manscript to Diabetic Medicine as an original article. Please check and edit it to match the journal style, in particular, concernig the reference. (私はこの原稿をDiabetic Medicineに原著として提出します。(リンクのAuthor guideline(投稿規定)を見て)雑誌のスタイルに合っているかどうか見てください、特に、引用文献のところをお願いします。)

 

9. 事後のことですが、Editorの評価をしましょう(Ratingといいます)。いい仕事をしてくれた人には感謝の小文章をつけるのもいいです。喜んでくれますし、そのうち、コメントにFirst nameを付けてくれたりします。

 

ex. Excellent job! Arigato gozaimasu (Thank you so much in Japanese), Bob.

*Do itashimasite, Kazu.と返事が来たときは楽しかったです(^_-) 日本に住んでいた人か、在住者なのでしょうか。

Native checkを受けてどうなるか

Effect of native check
それでは、実際にどのように論文が変わるでしょうか。ここでは、Submission experienceに掲載してあるShort reportを例にとります。見れば訂正箇所がわかると思います。なお、Diabetic MedicineのCopyright agreementにそって、出版バージョンへのリンクを掲載しています(枠で囲んである)。
EA768149284_native check example.pdf
PDFファイル 145.4 KB

Fly me to the native-check moon

さらに、Inoue Methods作成者のちょっとしたノウハウがあります。ヒントは、

 

Disclosure is ’Panacea.'(情報開示は万能薬である)

 

少し考えてから、へ飛んでください。