平成25年度帝京大学公衆衛生研究科卒業記念によせて
3月17日、池袋のメトロポリタンホテルで卒業記念パーティーが行われ、無事卒業した、自分が指導した2学生(Team Inoue Boys)も出席しました。残念ながら出席できませんでしたが、以下はそれに寄せたメッセージと彼らからのレスポンスです。
えいち君、良さん
本日僕は出席できませんが、 2人へのメッセージということで今の文章を書きました。万が一、 2人がメールを受け取れないといけないので、 他の皆さんにもメールします。 2人で適宜交代で代読をお願いします。 特に最後は二人で声を上げて(笑)
高橋永知およ外丸良君、 そして卒業される皆さんおめでとうございます。 祝賀会でみなさんのお顔をみることができず残念ですが、 二人のうちどちらかが交代で代読する形で参加させていただきます 。
思えば昨年4月に、2人のボーイズと初めて思ったことは、「 こっから1年でこのボーイたちがどう成長するか、時間は短い、 走るぞ!」ということでした。 私は本務は医学部でしかもちば総合医療センター、 公衆衛生研究科は兼担として手伝う形だったので、 会える時間も短いと思い、 木曜日にミーティングを設定して指導しました。 正確には指導というより、時間を共有するということです。
良い学びというのは、 教育者が上から一方向目線で指示するのではなく、 学習者の持っている才能ややる気を対等な目線でいかに引き出して いくかにあります。そのためには、 教える側も自分自身をさらけ出していく、 当たり前ですが同じ人間同士で、 まずはお互いを知ることが大事ですから。「君、 あなたのストーリーをもっと聞かせてよ、 その中には僕の知らないこともある、それを教えてほしい。 それを聞いて僕がどう考えるか話すし、僕にとっても学びになる」 。 僕にとってはこういうやり方でボーイズと時間を共有できたのは楽 しかった。おかげで二人のキャラクターというか、 持ち味もよくわかりました。また、 基本的に3人とも楽天的なので、 その意味でもマッチングは良かったのでしょう。
えいち君へ:
やる気満々とシンプルなところはとても良し、 少し俺と似ているぞ。わずか1年、 いや実質的には数か月で現地調査までして課題研究に結びつけたそ のバイタリティが印象的だ。だが君は、詰めが甘いところがある。 集中するときは集中して、その「課題」 をいかにクリアしていくか、その力も身に着けて行ってほしい。
りょうさんへ:
最初は声が小さくて何を言っているかわかりませんでした。 最初に一番記憶しているのは、「へへへ」という笑顔です。 しかし、一見ボケーっとしているようで(ごめんなさい)、 仕事は着実な感じがあります。 その点では心配していないのですが、 もうちょっとはったりをかませてもいい気がします、 その点では師を見習ってください(笑)
二人とも4月から新天地で仕事するわけですが、 元気でやってください。この1年で学んだものを生かせ、 などと偉そうなことは言いません。しかし学びの基本の中に、 これからのキャリアに資するものがあるだろうことは確信していま す。それから、 二人とも課題研究として作り上げたものをメッセージとして形にし ていってください、できれば今月中に投稿と行きたいです。 ほとんど形はできていると思うので、あとはやる気次第です。 それからできたら4月までにも一回飲むぞ!
Team Inoue, always to be continued! (ここは2人ででっかい声で頼む!)
Team Inoue Boysからの返信
井上先生
返信が遅くなってしまい、すみませんでした。昨日は謝恩会、二次会、三次会と同級生と熱く語りました。 また先生からのメッセージも公開し、拍手喝采でした。今回先生が出席できなかったこと、皆残念がっていました。
改めてこの一年、本当にお世話になりました。以前もお伝えしましたが、boysでいれたこと、 本当に誇りに思います。右も左も分からない中、 先生と共有した時間はかけがえのないものでしたし、 何より同じ目線で共に考え、 アドバイスして頂いたことが励みになり、 また大きな学びとなりました。来年からはsphも大きな変革を迎えるようですが、 後輩にも是非そのような充実した時間を過ごしてほしいと思います 。
私事ですが、本日東京の家を引き払い、 引っ越しに向けた準備や提出書類等々の手続きを行いますので、 しばらくはバタバタしそうですが、 またdropboxも更新していきます。
重ね重ねにはなりますが、本当にありがとうございました! そして今後ともよろしくお願い致します。
井上Boys 高橋永知
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井上先生へ
無事卒業式を終える事ができ、とても感謝しております。仰せの通り卒業生のお祝いパーティーでは先生のメールを読み上げ、大好評でした。
大学を中心に臨床医を続けてきた私にとって、臨床医の先輩である先生に指導頂けたことはとても光栄でした。真面目な学生とは言い難い自分ですが、熱心な指導で、誘導して頂けたことは、恐らく自分の一生の宝となるでしょう!腎臓内科の医局に13年も在籍して、何も成し遂げたもののない自分にとって、色々なものを持っている先生は理想的でした。是非とも論文投稿だけでも成し遂げたく思ってます。これからもしばしご指導宜しくお願いします。
外丸
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