イエスマンの幸福と奈落(別名金魚の**)

若手研究者・教育者へ

こうなってはいけないという例です。

 

*これは、IM Mentorがこれまでのキャリアで見知った経験から架空の事例を再構成したものです。それだけ言い換えれば、ごく稀ではないということになりますね。

あるイエスマンの幸福(?)

土佐錦、優美ですね 出典:http://www.sakura-nishiki.com/kingyocatalog/tosakin.html
土佐錦、優美ですね 出典:http://www.sakura-nishiki.com/kingyocatalog/tosakin.html

やれやれ、今のボスのうちに、やっとKyojuになれたね、これで一安心。やっぱあれだな、頼りになるボスを見つけたら、とことんくっつくべきだな。

出世の金「魚」言

・ボスの言うこと最優先、黒でもボスが白だと言ったら真っ先に「白」という

・常にボスの露払いをする、反対する奴らからの防護壁になる

・再度、ボスの指示が最優先、論文なんて書く暇ない!

・「今」のボスのうちに出世する!

 

周りじゃあ、俺のことをやれ「業績がない」、「金魚の何とか」と言っているみたいだが、知ったこっちゃない。世の中ってのはな、出世したほうが勝ちなんだよ、どんなことしたって。プライドがないって言われるが、プライドを捨てるのも、周りから白い目で見られても平気でいるのも才能なんだぜ。

 

何せ俺っち、Kyojuになるの見越して家立てちまったからなあ。こっから出ていくわけにもいかないんだ。業績ないからどこも採用してくれないし。その時から、こうやって生きていこうって決めたんだ。周りじゃ、「あの人がなれたんだから業績なくても自分も」と思っているらしいが、覚悟が違うんだよ覚悟が。

 

イエスマンになることを、幸せと感じるくらいじゃないとな。プライド、そんなものなくたって、名刺にはちゃんと「Kyoju」って書けるんだぜえ(笑) 院生を教えられなくてうつにさせた? 勧誘して来る院生が悪いんだ、ちゃんと調べて来なきゃいいんだからな。

 

Note:大学は教育と研究の場所なので、こういう人は存在しえないはずですが、現実にはいますね。近寄らないことです、いいことありませんから。実際は幸福とは、とても思えません。

あるイエスマンの奈落with憂鬱

今のボスのうちに、やっとJunkyoju(あるいはKoushi)になれたって言うのに、もう先がないだって? 

ちゃんと出世の金「魚」言に沿ってやってきたのに、苦労してきたのに!

・ボスの言うこと最優先、黒でもボスが白だと言ったら真っ先に「白」という

・常にボスの露払いをする、反対する奴らからの防護壁になる

・再度、ボスの指示が最優先、論文なんて書く暇ない!

これができなかったのが敗因かもしれんが、俺の上がつかえているんだよ。

・「今」のボスのうちに出世する!

 

周りじゃあ、俺のことをやれ「業績がない」、「金魚の何とか」と言っているみたいだが、知ったこっちゃない。イエスマンになるのも大変なんだ。

 

何せ俺っち、家立てちまったからなあ。こっから出ていくわけにもいかないんだ。業績ないからどこも採用してくれないし。その時から、こうやって生きていこうって決めたんだ。それにイエスマンに徹して、Kyojuになれた人もいるしな、あの人がなれて、なんで俺がなれない? ボスの交代で時間切れなんて、理不尽だぜ。

 

それから、院生を教えられなくてうつにさせた? ボスから頼まれたからな、まさか研究の実績もありません、指導できませんなんで言えないぜ。だいたい来る院生が悪いんだ、ちゃんと調べて来なきゃいいんだからな。それと院生、絶対他に指導受けに行ったりするなよ、俺のメンツが潰れるからな。

 

こうなりゃ新しいボスにとことん尽くすしかないか。イエスマンでもナンバー1を目指さないとな。とにかく、死んでも動かんぞ!

 

Note:大学は教育と研究の場所なので、こういう人は存在しえないはずですが。。人事が刷新する前に出ていくのがいいんですけどね、本人のためにも。

 

イエスマンがボスに歌うとしたら、これが頭に浮かびます。本来は女性の情愛の歌なのですが。。。。